水圏・大気・地圏の境界領域としての沿岸海洋生態系の機能と構造を研究しています。
 現在は主にサンゴ礁とそれを取りまく植生帯(海草藻場・塩生湿地・マングローブ)のような、大型一次生産者がハビタットを形成する浅海域生態系を対象として、生態系機能・サービスや保全再生策も視野に入れた各種の事例研究を進めています。フィールド・ベースの仕事が中心ですが、室内実験も行います。
 また、時節柄の要請に応じる形で、海洋生態系による炭素隔離(気候変動対策として)にかかわる共同研究も同時進行で行っています。

写真:サンゴ生体の水槽
(2025年度一般公開における展示)

 以前に実験に使用したサンゴの生き残りの一部です。研究所の2階に設置されたサンゴ専用の小規模な循環式恒温水槽で飼育されています。
 沖縄県石垣島産と書かれている3種類のサンゴは、もう10年以上も柏で暮らしています。


最終更新日: 2025年11月9日