北極海観測の様子を紹介しています。
海氷の厚さを測定するためのスケールとカメラ
北緯80度、厚い海氷に行く手を阻まれています。
気温は-10℃前後で、海氷の厚さは2mを超えるエリアもあります。舷側に設置しているスケールを使って氷の厚さがわかります。
海氷が厚く、密接している場所では、船は氷に阻まれて止まってしまいます。その場合、船はいったん後退して、全速力で海氷に突進して氷を割ります。これを繰り返すことで船は進んでいくのですが、爆音とともに船が前後に大きく揺れます。ふつう船は、大海原で何かにぶつかることはないので、氷が船底を削る音を聞くと、不安で胸がいっぱいになります。
まるで川のようだ(水深2000m超の海)
これから南下して、東シベリア海沖を観測します。