KH-22-4観測航海

本日から学術研究船白鳳丸を用いた観測航海が始まります。最初は鹿児島湾で観測です。

白鳳丸と桜島
テントを作ってテントの中で海水をクリーン採水します
船内のクリーンルームに設置したマンガン分析計

観測準備

2月20日から3月3日にかけて、リニューアルされた学術研究船「白鳳丸」を用いた観測航海が行われます。

白鳳丸 https://www.aori.u-tokyo.ac.jp/coop/hakuhomaru.html

研究所から大量の観測荷物が計5台のトラックに積み込まれました。

大量の荷物
積み込まれた荷物

鹿児島から出航して、鹿児島湾、沖縄トラフ、琉球海溝などを観測します。

実験のようす

海水サンプル中の微量金属元素を分析するために、サンプルの前処理をしています。

サンプルはとても汚染しやすいので、クリーンルームの中で作業を行います。

M1の豊島さんが先輩から実験手順を教わっています。良い結果がでるといいですね!

先輩に厳しくチェックされています。
海水を固相抽出カラムに通して、夾雑成分を取り除いています。

Otsuchi Bay sampling on Nov 23–25

Gorgeous scenery of Otsuchi bay.

Once affected by Tsunami in 2011, Otsuchi bay is reviving its coastal ecosystem through active engagement from the local communities and research institutes such as the International Coastal Research Center (ICRC). During the sampling trip, a survey on the nutrient biogeochemistry of this nutrient-limited bay was conducted together with the ICRC researchers.

 

 

新青丸による福島沖調査 2021

10月7日から10月17日にかけて、新青丸KS-21-23次航海「福島周辺の海底及び海底境界層における放射性核種の動態と生物利用性」が実施されました。海洋無機化学分野からは乙坂准教授が参加しました。
2011年に発生した福島第一原発事故によって福島周辺海域に沈着した放射性核種の動態を追跡するために継続的に実施している航海で、新青丸の福島沖航海としては1年ぶりの実施となります。航海では、CTD-CMSを用いた海水試料、マルチプルコアラ―を用いた堆積物採取、各種プランクトンネットや生物ドレッジを用いた生物試料の採取などを行い、持ち帰った試料の分析結果から、各相における放射性核種の動態が詳細に議論されます。
福島周辺海域では、原発事故で発生した処理水の海洋放出が計画されており、多くの関心を集めています。この航海は、放出前の総合的なバックグラウンド調査のための貴重な機会でもあります。

処理水の放出については、下記の記事にも乙坂准教授のコメントが掲載されています。いろいろな意見がありますが、いずれにしても継続して調査することが重要です。

(Nature)
https://www.nature.com/articles/d41586-021-01225-2
(Science)
https://www.science.org/content/article/japan-plans-release-fukushima-s-contaminated-water-ocean

(The Lancet Oncology)

https://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045(22)00206-6/fulltext


CTD-CMSシステムによる観測の様子。奥に福島第一原発が見えます。

柏キャンパスの一般公開&進学ガイダンスのお知らせ

10月22日(金)から29日(金)にかけて、東京大学柏キャンパスの一般公開イベントが開催されます。今年も現地ではなくオンラインでの開催ですが、様々なイベントがありますので、ぜひご参加ください。
*大気海洋研究所のWeb展示(学術研究船紹介)では、無機化学分野が主体となって7月に実施した新青丸KS-21-13航海の様子も紹介されます。ぜひご覧ください。

柏キャンパスの一般公開の詳細はこちら

10月23日(土)には、大気海洋研究所の進学ガイダンスが行われます。我々スタッフがzoomで進学のご相談を受け付けます。参加を希望の方は10月21日(木)までにお申し込みください。多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

進学ガイダンスの詳細はこちら

北極海観測 Part 3

北極海観測の様子を紹介しています。

ポーラーベアが出現しました。こんな過酷な環境で生きているのですね。
3回目の氷上観測中にもベアが現れて、1時間の観測中断を余儀なくされました。


野生のポーラーベア


こちらを見るベア

40日に渡る長い航海でしたが、国際共同観測の枠組みで大変貴重な水、氷サンプルをロシア側の北極海で得ることができました。
サンプルの分析が楽しみです。

集合写真 ©Amy Lauren (Independent/filmmaker)

北極海観測 part 2

北極海観測の様子を紹介しています。

船から海氷の上に降りて、観測をする機会がありました。
気温は-4℃、海氷の厚さは約1mありました。
氷に穴を開けて、氷の下10mからポンプを使って採水しました。海水が採水チューブの中ですぐ凍ってしまい、ストレスフルです。
氷や海水中の微量元素、栄養塩、溶存有機物、水の酸素安定同位体比を測定するためのサンプルを持ち帰ります。


船から氷上への荷物輸送の様子


採水した海氷コア


海氷下から採水

北極海観測 part 1

北極海観測の様子を紹介しています。

海氷の厚さを測定するためのスケールとカメラ

北緯80度、厚い海氷に行く手を阻まれています。
気温は-10℃前後で、海氷の厚さは2mを超えるエリアもあります。舷側に設置しているスケールを使って氷の厚さがわかります。
海氷が厚く、密接している場所では、船は氷に阻まれて止まってしまいます。その場合、船はいったん後退して、全速力で海氷に突進して氷を割ります。これを繰り返すことで船は進んでいくのですが、爆音とともに船が前後に大きく揺れます。ふつう船は、大海原で何かにぶつかることはないので、氷が船底を削る音を聞くと、不安で胸がいっぱいになります。

まるで川のようだ(水深2000m超の海)

これから南下して、東シベリア海沖を観測します。