地球表層の水圏・大気・地圏の境界領域には、独特の構造と高度な機能を持ち際立った複雑性を示す多様な生態系が分布しています。私共の研究室ではその中で、海洋と陸域の接する境界領域、特にサンゴ礁・海草藻場・藻類群落・塩生湿地・マングローブなど、大型一次生産者が形成する浅海域のハビタットをおもな対象として、生物地球化学と生態学の研究を約25年にわたって続けてきました。このウェブサイトでは、自然の奇跡ともいうべき境界領域生態系に対する関心の広がりと、その科学的根拠に基づく理解が進むことを願って、私共の研究対象に関する情報提供を行っています。(写真はフィリピン・カラミアン諸島のサンゴ礁)